今年こそは、慌てないようにと決算処理を早めに進めている。売上も家事消費分も経費等の家事使用分も無事確定した。あとは、間接配賦の比率をどのように調整するかだけになりました。農業部門、農産加工部門、IT部門それぞれでしか使わない科目などは問題ないのだが、共通で使うものについて、売上を基準に振り替えるか、使用度合いを基準に振り替えるかという考えがまずあります。
続いては、売上を考えるとき、販売を基準にするのか生産を基準にするのかという点があるわけですが、申告時の農業収入は確かに当年に生産した金額であるのですが、販売費ということになると実際の売上を基準にする必要があります。事業消費(生産物が加工品の原料になるケース)や家事消費(自家用は除外するとして、販促的な意味合いが濃い贈答などのケース)を考慮した按分のしかたがポイントになってきます。というのは、例えば、コンピュータのハードウェアやソフトウェアを増強したとき、使用目的が、IT部門の評価であるケース、実際のソフトウェア開発に必要となるケース(直接経費的な意味合い)、さらには、実際にホームページ等で(農産品や加工品の)広告をしたり、販売支援のためのソフトだったりということもあって、このあたりの算出のしかたにおいて、毎年の事情によって変わってくるわけです。まあ、実際のところ「農業部門」か「一般営業等」かの違いだけなので、大きくは変わりませんけどね。
個人的な感覚では、精米機だと思うんですが、それぞれ思惑があるのかな。「うかたま」8号に載っていた、精米機の比較7種について、メーカURLとともに書いておきましょう。
東芝 精米機 CRM-500 オープン価格(25,000前後) 314×210×375 9.5kg ワンパス式
http://www.toshiba.co.jp/living/webcata/cooker/crm_500.htm
山善 家庭用精米機 YNS-240 14,800 340×180×180 8kg ワンパス式
http://www.rakuten.co.jp/e-kurashi/421853/490352/1768632/
象印家庭用無洗米精米機 BT-AE05 52,500 380×150×405 10.5kg 圧力循環式
http://www.zojirushi.co.jp/syohin/kitchenware/BTAE.html
サタケ キッチン用精米機 マジックミル 34,440 SKM-5B(1) 300×206×180 3.4kg 循環式
http://www.satake-japan.co.jp/ja/products/household/skm5b.html
エムケー精工 家庭用精米機新鮮風味づき(無洗米コースつき) SM-51W 24,465 275×335×210 4.5kg 循環式(対流式)
http://www.mkseiko.co.jp/seikatu/rice/okome/seimai.html
ツインバード 家庭用コンパクト精米器 精米御膳 MR-D570W 31,500 240×195×265 3kg 循環式
http://www.twinbird.jp/product/mrd570/
タイガー魔法瓶 家庭用精米器(米とぎ機能つき) RSE A-100 33,600 240×282×226 3.4kg 循環式
http://www.tiger.jp/product/05cookother/rse_a100.html
マジックミルの評判はあちこちで聞きますね。エムケー精工のものもよさそうです。掃除のしやすさ、動作音、消費電力等、詳しいことはいろいろ比較してみてください。>誰となく
今年、農協に供出したお米は、1俵あたり7000円の内金が支払われる形という。以下、現代農業2007/11月号より抜粋。
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全農はこれまで、その年の米の価格予想に基づき販売金額のほぼ全額に当たる額を「仮渡し金」として農家に支払ってきた。しかし今年度は転作の未達成が8万haといわれ、米が過剰基調で推移すると見込まれるなか、「価格予想が困難になっている」として仮渡し金を内金方式に切り替え、従来1万数千円であった仮渡し金を県の主食用主力銘柄で1等7000円(玄米60kg当たり)と低く設定することを決定、農家や農協関係者の間に、いよいよ低米価時代の到来かと衝撃が走った。
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ちなみに5kgで2,250円のうちのお米は、ご飯茶碗1杯が(1kg約14杯分として)、約32円強になります。これが安いのか高いのかということになるのですが、天日干しで1俵(=60kg)あたり27,000円とした場合、人件費は時給換算で大体1,500円前後になってしまいます。これではモチベーションも上がりませんが、それでは実際のところ、これ以上の金額で売れるのかどうかという問題があります。
農家→仲介→卸→スーパーとして、1俵あたり3,000円ずつ利益を得るとした場合、現実にはあり得ませんが、仮にうちから27,000円で出たとして、うちの米がスーパーでは36,000円になり、5kgあたりは3,000円、ご飯茶碗1杯あたり約43円です。たぶん、このあたりまでがギリギリ買える範囲でしょうか。
生産原価という面で見た場合、うちの場合ですが、収量は、1反あたり平均で7.33俵。仮に1俵すべて27,000円で売れたとして、197,910円。
かかる費用はというと、
肥料・用土・農薬・種子等の費用で12,000円。
動力光熱費で1,300円。
土地改良費で3,000円。
減価償却費で30,000円。
包装材その他で7,800円。
合計すると、54,100円。残りは143,810円。
作業時間を考えてみると、
育苗に11H
耕耘・代かき等に4.5H
畦草刈りに9H
水回りに13.5H
稲刈りに20H
稲こぎに16H
乾燥に4H
調湿・籾すりに3H
その他藁の始末等で1H程度かかっています。
合計で82H。時間あたり1,500円(これでも年収は288万円ですが)として123,000円。残り(つまりは利益ですが)は20,810円。うちは、1町6反ありますが、すべて27,000円かというと、16,000円あるいはそれ以下で売る場合もあるわけで、10,000円で売ったなら儲けは3,810円です。これではでとても割に合いませんね。
年収を600万円で設定したとしたら、時給は6,000,000÷12か月÷20日÷8H=3,125円となって、54,100+82×3,125=310,350円。1俵で42,340円。5kgで3,528円。ご飯茶碗1杯で50円。これは、今私が売っている値段を1.6倍にすれば、平均的なサラリーマン並みの収入になることを意味するわけですが、そう単純には価格を上げても売れるものではないです。そして、農機の買い換え等までを考えに入れたら、稲作で収支をトントンにするなら、価格は最低でも2.5~3倍にしないといけないということです。
ちなみに、平均的な農家のコストは1反あたり122,466円で、人件費はこのうち45,427円という統計があります。かかる時間数は天日干しではないですし、うちの1/3程度の25Hぐらいでしょうか。これだと時給は1,817円になります。稲作だけで食べるとしたら、俗に20町歩(200反歩)といいますが、仮に反あたり9俵という増収を計って、1俵あたり16,000円で売れたとして、16,000×9×200=2,880万円それをこなす人件費(最低でも専任で2人は必要)、農機代(まあ初期投資は1億ぐらいかかるでしょう)、各種の固定費等を上記の資料をもとに当てはめてみると、農機具代4,506000円貸借料2,669,400円肥料代1,542,800円農薬代1,469,400円その他5,216,000円人件費9,085,400円となります。
やはり600万円の年収にはほど遠いのが見えてきますし、規模が大きくなれば減価償却費も修繕費もバカになりません。また、田んぼは大きい田んぼばかりではないですから、移動の手間もかかりますし、天候が悪かろうが大きな機械を動かして、田をこねてしまったり、機械が壊れたり、予定通りに作業ができなかったり、現実的には規模とは比例しないことになります。
今月の初めの台風と、これに続いての大雨で、稲の刈り取りは遅れに遅れて、ようやく先週末で終了し、一息つけるようになりました。
今でこそ機械化していますが、考えてみると、以前はすべて人力での収穫をしていたわけですから、人の力はすごいものだなと思います。手で刈り取り、稲架にかけて乾燥、その後は稲を藁ごと「のぼっち」に摘んで屋外に貯留・調湿をし、11月ぐらいの畑作業が一段落ついた頃に脱穀。さすがに私の小さい頃は脱穀機だけはありましたね。バインダーが今から35年前にやってくるまでは手刈りでした。脱穀機も自走式ではなくて、発動機を動力として回すもので、足踏みよりは数段と早い代物でした。足踏み脱穀機も種取用には使っていました。
籾すりも、単体の籾摺り機(これは動力は電気のモーターでした)、動力なしの木製万石(まんごく)通し、そして動力なしの縦線式米選機、秤は分銅式でした。これ以前の斗升もちゃんとありますが、2斗づめの米俵はあまり記憶にはないです。
雨なので、たまにはお休みです。