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籾干し/わらまて

  • 2003年9月11日(木) 00:00 JST
  • 投稿者:
    turbo
■■■■■2003.09.11(木)  暑い快晴 籾干し/わらまて

天日干し
 籾干しは「天日干し」が美味いという。理由は低い温度でゆっくりと水分を減らしていくからということだ。このあたりは、お茶の手揉みにも通じるものがあって、天日で外側を乾かしておいてから、かたづけて袋に戻した際に中央の水分を均一にさせていく方式である。乾燥機ではちょっとだけずつ熱風をあてて、昇降機を使って上下を入れ替え冷ます。理屈は同じである。違いは何かというと、量をこなすにはある程度高温で乾燥させざるを得ないということだ。

 天日干しの場合、厚手のシートの上に籾を均一になるように広げます。均一と言うからには高さ10cm均一かというとそうではなくて、枯山水の庭のように山型をつけて表面積を増やします。乾燥前の水分量は18.5%。だいたい5時間程度かなと思いつつも、時々水分量は測っておく。1時間程度の間隔で縦横に歩いて、こもった熱を散らすとともに、上下を入れ替える。水分量には結構ばらつきがあって、特に太陽に当たっている部分とそうでない部分で違う。18%程度でも1%内外は違ってくる。

 乾燥機の場合、初期設定されている温度は45~55度程度の高めに設定されている。稲の刈り取り前の水分量である24%程度から18%程度までは40度程度で乾燥させるのが良いとされる。うちの場合には田んぼで稲束の状態で裏表半日ずつ行われているため、ここからが天日干しの難しい部分である。今日のように照りが強いと頻繁に籾の上下を入れ替える必要がある。籾温度は35度程度まで上がっている。昔の人は縦横に歩く際に、素足で歩いた。私も基本的にはそうしている。微妙な温度差がはっきりと伝わってくるので、適度に混ぜると一部だけ過乾燥にならないで済む。時間乾燥率0.4%、乾燥温度35度というのは、乾燥機でやろうとすれば非常に効率が悪い。

 乾燥は太陽任せにして、年寄りに歩いてもらうことで、わらを田んぼに取りに行くことが出来る。この辺では「わらまて」と言う。「まてる」=片付けるという意味であろうか。新しい藁を10本程度ずつ、穂先側を2本つないで大束(昔は小束20束、今は16束)を結ぶわけである。この結ぶワラのことを「ゆづら」といいます。本来はこういう暑い日は夕方にやるべき仕事ではあるが。まあ、少しでもやらないと雨に当ててはまずいので、軽トラに2台ほど運んで、明日完成予定の乾燥機小屋の中2階(既存建物だったの屋根の上)に積み重ねた。うちは、果樹、茶、バラ、ネギ、夏野菜全般におよそ4反歩分の藁を使う。今回ブルーベリーを植えた関係で、消費量はさらに増えるわけだ。少しでも多く使いたい。

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