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稲こぎ

  • 2003年9月10日(水) 00:00 JST
  • 投稿者:
    turbo
■■■■■2003.09.10(水)  暑い晴れ 稲こぎ

稲刈り/稲こぎ
 この忙しいシーズンだというのに、うちの母親が手を怪我してしまった。父親も調子が今ひとつということで、今年は2人で1町歩の田んぼをやっつけなれればならない。まさにネコの手も借りたいのである。だからなのかは不明であるが、うちの奥さんは「ジジ(魔女の宅急便に出てくる猫)」のエプロンを着けての奮闘である。

 バインダーという機械は、条件が良ければ手放し状態でも進む。昔持っていた2輪式のものはクラッチを使うためターンが楽だったんだが、今は大変で機械を左に傾けないと左には曲がらない。小さく軽い機械なので、コンバインと違って田面を荒らさないから、ある意味では勝手がいい。

 9日の午前中に刈って、午後にそのままの状態で田んぼで乾燥した。持ちかえった1束を氏神様の脇にかけて、水分量の変化を見ると、12:15には1.4kgあった束は、夕方には1.0kgとなり、翌朝9:00の時点では850gまで下がった。脱穀(稲こぎといいます)後の籾を除いた重さが400gだったので、450gが籾の重さということになります。1束は149本ありました。

 10日の朝から稲をひっくり返します。かがんでやってもいいんですが、専用の道具を使って結束部分を引っかけて取り上げ、乾いていない面を上にします。快晴かつ強い風(気温32度南風5m程度)のため、午後には稲をこいでしまえます。もっとも腰が痛くなる仕事です。

 午後はハーベスタ(自走式籾脱穀機)を田んぼに運んで、稲をこいでいきます。籾は分離され、良いものだけが袋詰めされるわけです。これを1晩寝かせておきます。籾はまだ火照っているので、袋の口を開けて熱と水分を逃がしておきます。夜間には程良く温度が下がりながら乾燥も進むわけです。

 コンバイン(稲刈脱穀機)の場合、稲刈りと稲こぎが同時に行えますが、水分量は24%程度もあるため、すぐに乾燥機で乾燥する必要があります。一方バインダーで「かっ干し」した場合だと、水分量は17~18%程度まで下がってくれます。最近の遠赤外線の乾燥機は太陽光のように乾燥させるべく様々な技術が施されているが、天日にはかなわない。太陽は偉大ですね。明日は庭に籾を広げます。水分量の変化との戦いです。昔のように涼しい秋ではなくなってきているので、広げて乾燥させ切るというよりは、ある程度までいったら、袋に戻して、火照りで乾燥を仕上げるという感じでしょうか。一般の流通に流すには、14.5%~15.0%と言われていますが、16%であれば籾すりが可能です。検査に回す場合にはどうしても過乾燥になってしまいます。乾かしすぎはどうにもなりませんからこれが最もいけないです。16%の籾を作る気持ちで、水分計の数字を15%になるようにすると、だいたい15.5%あたりになるようです(なぜかこの数字では検査で1等にはならないけど)。

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