ランティエ

 何度か新聞とかで新しく出る雑誌として名前を頭に洗脳されていて、大きな書店では目につかなかったのに、近くのコンビニに置いてあるのが目について衝動買いをしてしまった。まずは表紙の絵が下駄に花びら(ピンク色)、最初桜かと思ったけど、桜ではまだ早すぎかな、花びらの形状を見るとバラでも、季節からすると椿なんだろうか。きっと、よく読めばどこかに書いてあるのかもしれない。表紙はを見て、中の目次を見て好きな書き手がいると買いたいという気持ちが起きる。500円をちょっと出た値段なのでまあいいかと買ってしまった。で、よくよく家に帰って見てみると、広告は車とか家とか焼酎とか、つまりこの雑誌は男性をターゲットにしているのである。それに、素敵な女性は誰という、美人名鑑なんているリストがあって、有名な女優とか歌手とかの名前が連ねてある。そこにはうちの主人の好きな元アイドル歌手の名前もあったからいいことにしようかと、主人によかったねと。もう、ずいぶん前に女性向けの雑誌、いわゆるファッションがどうの、今年の流行は、化粧はというものからには興味がなくなってしまっていて、それからは別に男性向けであろうと、女性向けであろうと手にとって読むことに違和感はなくなっている。で、この雑誌もよくよく見ると表紙に?退屈でない人生を求める男たちへ?と副題がついている。で、買ってぱらぱらとめくって置いておいたら所在がみつからない。夕方から忘年会で出かけた主人がもっていってしまったようだ。まあ、ふたりでも読めるのなら安いものかな。で、このランティエの意味は高等遊民、若いときは仕事にはげみ、中年以降は世俗を離れ、旅、登山、釣りなど貴族が独占してきた楽しみを庶民の生活に定着させた、そんな生き方をする人を言うらしい。贅沢とも思えるが、仕事をしつつも、趣味をもってそれに目を向ける余裕をすこしでももてたらすてきだと思う。豊かになったとは言え、経済的や時間的にはなかなか難しいと思えるけど、ダメと思ってしまったら一歩もそれに近づけないし、行動を起こすことは回りがそれなりに認めることではないのだろうか。


きまぐれつれづれ
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