自動販売機はかしこい

 とある日のこと、最寄り駅近くにある自動販売機で暖かい缶の飲み物を買う。150円投入して、おつりをとるべく釣り銭が出てくるところに手を入れるがない。30円のはずだけど。まあ、30円ぐらいだからあきらめるかなあ。これから電車に乗って出かけるところだしね。自動販売機って子供のころはあまりなかったと思うけど、タバコなんかは小さいときは親のお使いでタバコ屋まで買いに行ったこともある。タバコ屋にはずっと1日座って店番をしている人がいたもんだよね。駅の切符も今は自動販売機で新幹線の切符や定期まで買えるように便利になった。まあ、定期なんかは毎度毎度手で書くのは億劫だから、便利なのかもしれない。でも、お札が新しくなったりすると、その新しいお札や硬貨でもちゃんと認識できるようにしないといけないからけっこう自動販売機も勉強しないといけないわけである。 で、またちょっと経ったとある日、家を出たのが遅くてダッシュして駅まで駆け込んだ休日、連れは自転車で先に駅に着いていたが、なにやら、駅の自転車置き場から戻ってくるではないか、なんとウエストバックを忘れたから、家まで取ってくると、先に行っていてもいいよと。せっかく走って来てなんとか電車に間に合いそうだったのに、でも、先に乗ってもしかたない。うちのあたりは電車の数が少ないので、どうしよう。ともかく走ったせいで喉が渇いた。こりゃ冷たいものが飲みたいと自動販売機でペットボトルの清涼飲料水を買う。200円入れた。50円のおつりである。釣り銭入れに手を入れるとなにやら、多い。数えてみると80円ある。30円多いわけだ。あれ、この30円はこの前の足りなかった30円が戻ってきたわけ、なんとかしこい自動販売機だなあ。


きまぐれつれづれ
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